上海通信NO.10-(2) 謝謝!再見!上海 白蘭花
さて復興公園を出てから南昌路を歩きます。南昌路には画廊をよく見掛けますが、長髪に髭を蓄えたいかにも画家らしき人がカンバスを抱え歩いています。道が右にカーブした左手には「盧湾区大同幼稚園」があります。この幼稚園には毛沢東の3人の息子等、中国共産党幹部の子弟が多くいたそうです。直ぐ又左にカーブすると南北高架路、重慶南路に接しています。南昌路は此処で終りです。右角は小さな公園です。歩道橋を渡り太倉路に入ります。右角の「瑞金病院」を過ぎて1つ目の筋は淡水路です。開発中の区域を過ぎて2つ目の筋は馬当路です。そして右手向いが、今人気のお洒落なスポット「新天地」になります。 雁蕩路からの淮海中路の並びは、右には市の保護建築になっている「上海婦女用品商店」ビルがあります。左は時計店、煙草店、叙友茶荘、北万新包子店の外に、又ブライダルの「珍〓(女へんに尼)花」、「儂儂婚紗」があります。淮海中路はブライダル店を数多く見ます。やはりお洒落な街だからでしょうか。南北高架路を越えます。此処の歩道橋には上りのエスカレーターが付いています。歩道橋を降りると右手は小さな公園になっており、地下鉄1号線黄陂南路駅入口もあります。交差する淡水路を過ぎるとテナント、オフィスビルの「セントラル広場」です。中国ガラス工芸「琉璃工房」や漢方化粧品「佰草集」のSPAが入っています。ビル入口はいつもお洒落に飾り付けられています。左手はいつも満席のブラジルレストラン、ジム、洋品店、「天福茗茶」、「元緑回転寿司」(「元禄」ではありません、3年前よりも格段に味が良くなっています)、そして1階は韓国の「E眼鏡」、2階は四川料理レストラン「多利川菜館」が入っているビル等が続きます。馬当路との交差点から黄陂南路との交差点迄は、右は台湾資本の「太平洋百貨店」(地下食品街で販売しているお土産寿司は安くて美味しいです)が入っている「瑞安広場」です。入口前には噴水があります。左は1階に「ユニクロ」、宝飾店「周大福」が入っている「香港新世界広場」です。この一帯は夜になるとイルミネーションがとても綺麗です。又、新天地近くだからでしょうか、いつも賑っています。 黄陂南路から淮海中路を見てみましょう。まず「香港プラザ」があります。右手に南楼、左手に北楼があり、2階にある渡り廊下で繋がっています。南楼には「味千ラーメン」、「ケンタッキー」、レストラン「ZEN」(酢豚の具が豚肉ではなく海老を使った料理、大きな茶碗蒸しのように豆腐を蒸した物が美味しいです)、2階にはゴルフショップ、4階には小室哲哉プロデュースのディスコ、カラオケ「RO JAM.COM」等が入っています。北楼はパソコン、ゲーム、携帯電話等の電子機器販売店が数多く入っている「賽博数碼広場」と高級サービスアパートメントです。更に右手は洋品店、消防署(木製梯子のレトロな消防車があります)、「淮海公園」(入口傍にはポルシェの展示場があります)があります。左手にはマカオ風味のポルトガル料理等、様々なレストランが入った「力宝広場」、ダイ族料理等のレストランやオフィスが入ったビルもあります。 淮海中路はもう少し続きます。右手には高級ブランドショップ街とデパート「レインクロフォード」部分、そして2棟のオフィスビルからなる「上海時代広場」があります。上海時代広場前からは、北に位置する南京路近くの白く塗り直されたばかりの「大世界」や、最近オープンしたテナントビル「ラッフルズ広場」がはっきりと見えます。賑やかなのはこの辺り迄です。その先の西蔵南路角の柳林大廈は売りに出ていました。左手には1階にイタリアンレストラン「ジノ」がある「上海広場」、デパートとレストランが入った「東方美莎」(1階のスパゲティー店のフロアマネージャーは日本語がとても上手です)、1階に中国工商銀行が入った「金鐘広場」、「蘭生影劇院」、「上海BMW」と続き、地下鉄工事真っ只中の西蔵南路と交差します。淮海中路の東端は此処です。此処から先は淮海東路になります。淮海東路はとても短いです。約400m先の人民路と交差した所で終りです。
レストランは中国料理をはじめ、自家製ビールが美味しいドイツビア・レストラン「宝莱納餐庁」やブラジル料理「拉丁餐庁」等があります。拉丁餐庁のバイキングのデザートは、ソフトクリームの機械を自分で操作し、好きなだけ食べる事ができます。とても楽しく得した気分になります。カフェやレストラン前の広場や通りには、石が敷き詰められオープンカフェのように椅子とテーブルが置かれています。昼間は観光客を見かける程度ですが、週末の夜ともなると大勢の人で溢れます。特に10時からが一層賑やかです。また、北区の一画には「中国共産党第一回代表大会旧址」があります。北区の北の入口がある太倉路を東に行くと第一回代表大会に参加したメンバーが泊った「一大会宿舎旧址」もあります。もう少し進むと小さな食堂が並んでいますが、此処は新天地の客をあてこんだタクシーの運転手が食事をする所です。食事時にはタクシーの長い列ができます。「続・上海味めぐり」で紹介した「真観」も近くにあります。興業路を東に進み新天地を抜けると、目の前には綺麗に整備されたばかりの「太平橋緑地」が広がります。2003年の大晦日に香港スター劉徳華(アンディー・ラウ)が、此処でカウントダウン野外コンサートを行いましたが、池があり柳が揺れる市民の憩いの公園です。 さて、5月下旬1週間程、中国西部の敦煌、酒泉、西安へ行ってきました。やはり大陸です。上海とも雲南省とも全く異なる世界でした。黄土高原、ゴビ砂漠、雄大な大地に圧倒されました。悠久の歴史を持つ西安、中華民族の偉大さを感じました。写真や本では得られない感動です。上海へ戻ると蒸し暑さが待っていました。いよいよ帰国が迫ります。トランクに入らない荷物は、郵便局へ持って行き局員の監視の下、箱詰めして船便で送りました。3、4週間で着くでしょう。6月4日"押金"(敷金)を退去時に返却して貰えるよう用心の為、マンションを退去しホテルに移りました。上海に来たばかりの時に泊った錦江飯店南楼に又泊りたかったのですが、残念ながら改修工事の真っ最中で泊れませんでした。
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