上海通信@  マンション探し                     白蘭花             2003年9月8日
 

 三年振りの上海です。主人の仕事にくっついて、前回は夏に二ヶ月間、今回は十ヶ月間です。
オールシーズン経験することになります。
八月、上海浦東空港に降り立ちました。本来は、五月に日本を出発する予定でしたが、突然の
SARSの出現で足止めを受けてしまいました。三ヶ月遅れてしまったので、六十年ぶりの猛暑に
見舞われている上海に、いきなり飛び込んでしまう結果となりました。上海の友人H氏に「観測
史上初の暑さに間に合いましたね。」と言われました。この千載一遇は幸か不幸か?凶と出る
か吉と出るか?はてさて・・・
 
  暫くはホテル暮しをして、十ヶ月間住むためのマンション探しを早速開始。真っ先に、来る前に
ネットで目星を付けていた呉興路の中匯花園へ。ここはオシャレな街、衡山路に歩いて五分で
行ける、プラタナス並木道側の閑静なマンションです。高層暮しが苦手な私達二人にとっては、
建物が低いことも魅力です。五年程前、日本の友人N氏が住んでいたのでお邪魔したことがあ
りますが、濃い茶色の木の床が落ち着いた雰囲気でした。当時は一ヶ月の賃貸料は確か
約4000米ドル程で"高嶺の花"だったのが、今回ネットに思いがけずも8000〜10000人民元
(1元≒15円で120,000~150,000円)と出ていたので、気に入ったら、ここにしようと思っていました。
ところが来て見てガッカリです。賃貸料も1500ドル(1ドル≒118円で177,000円)と私達には高い
上に、古さ、汚さ、暗さが目立ち、とても借りる気にはなりませんでした。

 翌日からは、上海の友人Y氏が紹介してくれた中国のT不動産会社の案内で、物件を見て廻り
ました。3LDKで、綺麗で、セキュリティーがしっかりしていて値段も手頃という私達の条件を満た
す物件は見付かりません。次は日系のM不動産会社とS不動産会社に頼みました。中国の不動
産会社は契約が成立しても仲介料はお客からは取らずに大家から取るシステムだそうです。いい
事は良いのですが、物件廻りは現地集合、現地解散の徒歩だったので、日系不動産会社の車で
の送迎付き物件廻りは嬉しいものでした。

 自分達で見て廻った物も入れたら全部で26もの物件を見ました。私達の条件を満たすには大体
1200ドルか10000元の家賃が相場だなと思っていた時に、掘出し物が見付かりました。条件を満
たしているのに850ドルです。更にS不動産会社のW小姐(お嬢さん)がオーナーと掛け合って800ド
ルにしてくれました。S不動産会社は細やかにお世話してくれます。ホテルからの引越しも手伝って
くれましたし、インターネットの接続にも立ち会ってくれました。

 また、入居時に二か月分の保証金を支払いましたが、返却は退居してから二、三週間後になると
言われ困ってしまいました。結局、保証金はほとんど国際電話料金の為のものだというので、電話を
二ヶ月前に止める事で解決しました。ところが、今度はその間、インターネットが使えなくなってしまい
ます。どうしたものかと思案しているとW小姐の、「それまでに何とか手立てを考えます。」との力強い
お言葉。本当に嬉しくなります。その上、通常、仲介料は一か月分なんですが、半月分でいいとのこと。
今のところ千載一遇は吉と出たようです。\(~o~)/ 


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