発展を遂げる四川省の大都市 重慶 へ

                              - 三峡下りの出発地 -

 四川省重慶市は現在、中国の四大直轄市の一つで、三峡下りのスタートの都市でもあります。
人口は
3,000万人を超えています。1980年代、重慶市の都市建設は他都市と比べて著しく遅れた
イメージでしたが、
1997年、改革開放で直轄市に指定され、街には高層ビルが立ち並び、山と川
の間は数多くの新しい橋が架けられています。また、道路も整備され、山と川の美しい山城の町
に変貌していました。特にかつての重慶港の玄関、朝天門一帯には、ラッフルズシティ重慶と呼
ばれる超高層ビルが建設されていました。
 
 重慶
 

観光の面では従来の三峡下りのクルーズ船以外に嘉陵江の短いコースがあり、夜景観賞を
満喫できました。遊覧船の設備は豪華で、サービス面では上海の遊覧船よりもランクが上か
もしれません。町の夜景もすばらしく、香港の夜景と同様、
100万ドルの夜景と表現しても
よいと思います。

 
                     重慶の夜景
 
                長江遊覧船
それから、世界遺産の大足遺跡も、重慶からの高速道路が完成して、約2時間で大足まで
日帰りツアーも楽しむことができます。大足の石窟の敷地も清掃が行き届き、昔と比べて
随分と清潔になっていて、世界文化遺産としてよく保護されている印象でした。
 
 大足の大仏
 

新しい観光地として、重慶郊外の合川釣魚城古戦場遺跡を見ることができました。
この遺跡は、日本ではほとんど紹介されていませんでしたが、現場を直接確認する
ことができたのは大きな収穫でした。この古戦場では蒙古軍と南宋の
36年に及ぶ攻守
戦が行われたことを知り、その長さに驚きました。しかし、この戦いでジンギスカン
の孫が戦死したために蒙古のヨーロッパ遠征軍が撤退したことを聴いて、その史実が
世界史に与えた影響について考えさせられました。
 

 
 
                 合川釣魚城古戦場遺跡
(蒋介石 書) 


今回、重慶で四川鍋を賞味することができました。観光にはグルメも欠かすことの
できない大切な要素の一つであると感じました。

 四川鍋  

1115日、16日と上海に戻り2018(中国国際旅游交易会)の会場を見学しましたが、
特にチベット地区の観光紹介は大変参考になりました。紹介の内容は良く整理されて
いて、雪山の画像も大変美しく、説明が簡潔明瞭ですばらしかった。
機会があれば、ぜひチベットに行きたいと思わせるイベントであった。
 

 
              チベットの観光紹介
 
                   CITM会場
 重慶空港 

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